なぜCDPのスコアは、Bで止まるのか
それは、書き方や回答テクニックの問題ではありません。
CDPには、一定以上進まなければ越えられない
「構造的な壁」が存在します。
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このページでは、
CDPスコアがBで頭打ちになる本当の理由と、
A-/A評価に進む企業が必ず向き合っている課題を、
実務の視点から整理します。
CDPスコアが“頭打ち”になる理由
CDPのスコアリングは、単純な加点方式ではありません。
設問ごとに「情報開示」「認識」「マネジメント」「リーダーシップ」という段階的な評価が行われ、それぞれのレベルで必須要件(クライテリア)が設定されています。
設問ごとに「情報開示」「認識」「マネジメント」「リーダーシップ」という段階的な評価が行われ、それぞれのレベルで必須要件(クライテリア)が設定されています。

CDPでは図の通り、
D(情報開示)~L(リーダーシップ)の4段階に分かれた評価基準
に基づいて採点が行われます。
先進的な取り組みや業界をリードする水準の対応まで実施できている場合には、
Lレベルについても満点が与えられます。
総合スコアは、こうした各レベルの得点の積み上げ結果をもとに、
それぞれのレベルで定められた「得点率」によって判定されます。
先進的な取り組みや業界をリードする水準の対応まで実施できている場合には、
Lレベルについても満点が与えられます。
総合スコアは、こうした各レベルの得点の積み上げ結果をもとに、
それぞれのレベルで定められた「得点率」によって判定されます。
そして、ステージが上がる毎に得点率の他に
「必須要件」をクリア出来るかどうかが、重要となります。
「必須要件」をクリア出来るかどうかが、重要となります。
※なお、実際のスコアはこの判定基準に加え、設問ごとの重みづけや
評価クライテリア間の影響関係によって変動します。
スコアアップを重ねても
総合評価は上がらない
同じように見える業務内容でも、その精度やスピードなど
「誰に頼むか」で取得するまで、取得後の効率がまったく異なります。
その理由と内容をご説明致します。
「誰に頼むか」で取得するまで、取得後の効率がまったく異なります。
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○○社 | ××社 | |
|---|---|---|
| 事業戦略 | ||
| 事業戦略 | A- | A |
| コンテキスト | ||
| コンテキスト | B | A |
| 依存、影響、リスク、機会プロセス | ||
| 依存、影響、リスク、機会プロセス | A | A |
| 排出削減活動と低炭素製品 | ||
| 排出削減活動と低炭素製品 | A- | C |
| エネルギー | ||
| エネルギー | C | C |
| 環境方針 | ||
| 環境方針 | B- | B- |
| ガバナンス | ||
| ガバナンス | A | A |
| 総合評価 | ||
・・・ | ||
| 総合評価 | B | A |
一見、同じようなスコアに見える両社ですが、総合評価に差が生じています。
これは各レベルの得点アップと評価の段階ごとに設定された必須要件を満たすことを両輪で進めていく必要があるということです。
これは各レベルの得点アップと評価の段階ごとに設定された必須要件を満たすことを両輪で進めていく必要があるということです。
抑えておきたいこと
どれだけ点数を積み上げても、必須要件/クライテリアを満たさなければ
次の評価には進めないという点です。
多くの企業が直面している「Bで止まる」という現象は、
努力不足ではなく、この構造を知らないまま取り組んでいることに
原因があります。
次の評価には進めないという点です。
多くの企業が直面している「Bで止まる」という現象は、
努力不足ではなく、この構造を知らないまま取り組んでいることに
原因があります。
壁になっている3つの必須要件
CDPでは、越えなければ次の評価に進めない
“必須要件”。
特に、多くの企業でボトルネックになっているのが
次の3点です
“必須要件”。
特に、多くの企業でボトルネックになっているのが
次の3点です
第三者検証の取得
CDPでは、公開情報が投資判断や、サプライチェーンへの報告に
活用されるため、信頼できる情報であることが重視されます。
A -以上の評価を目指す段階では、第三者による取得がクライテリア
として設定されています。

出典:JQA 一般財団法人 日本品質保証機構 環境・社会情報の第三者検証を元にWB作成
このフェーズでつまづきやすいこと
ここでは「算定結果のレビュー」、「算定手順の確認」、「算定手順書の作成」、「第三者検証対応」が実務上の大きな負担となります。
多くの企業がここで立ち止まるのは、対応が遅れているからではありません。
「どの状態になれば、次に進んでよいのか」が見えにくいまま判断を迫られているためです。
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※お問い合わせ時は必ず御社名または弊社担当者をご併記頂きますようお願い致します。
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気候移行計画
TCFDに基づく開示を行っている企業は増えています。
リスクと機会を整理し、シナリオ分析を実施し、一定の説明はできている状態です。
それでも、Bで止まる企業が多い理由は明確です。
CDPが求める信頼性のある気候移行計画を開示できていないからです。
リスクと機会を整理し、シナリオ分析を実施し、一定の説明はできている状態です。
それでも、Bで止まる企業が多い理由は明確です。
CDPが求める信頼性のある気候移行計画を開示できていないからです。
移行計画要素 | 説明 | TCFDの柱 | TPT要素 |
|---|---|---|---|
ガバナンス | これは、組織が気候変動対応計画について取締役会レベルの監督を有し、計画の適切な実施を確保するための明確なガバナンス体制が整備されていることを示すものである。 | ガバナンス | ガバナンス |
シナリオ分析 | 気候変動対応計画は、気候変動に関連する潜在的な重大なリスクと機会を特定するために、堅牢なシナリオ分析に基づいて策定されるべきである。 | 戦略 | 基盤 |
財務計画 | ネットゼロ達成戦略の一環として、組織は移行に関する期限付きの財務計画の詳細を概説すべきである。例えば、資本支出(CAPEX)、運営支出(OPEX)、収益など。 ネットゼロ達成戦略の一環として、組織は移行に関する期限付きの財務計画の詳細を概説すべきである。例えば、資本支出(CAPEX)、運営支出(OPEX)、収益など。 | 実施戦略 | |
バリューチェーンへの関与と低炭素イニシアチブ | 気候変動移行計画には、事業プロセス(およびバリューチェーン)の脱炭素化に向けた期限付き行動と、期限付きKPIを含めるべきである。これには以下の3つの要素が含まれる。
(1) バリューチェーンとの連携
(2) 低炭素製品・サービスからの収益比率の向上;および
(3) 直接および間接的な事業活動における排出量削減イニシアチブを実施する。 | 実施戦略と関与戦略 | |
政策エンゲージメント | 気候変動移行計画は、組織の公共政策がエンゲージメント(6) は、気候変動に関するコミットメントと戦略に沿うものである。 | エンゲージメント戦略 | |
リスクと機会 | 気候変動移行計画では、特定された気候関連のリスクに対処し、実質的な気候関連の機会を最大限に活用するための組織のプロセスを概説すべきである。 | リスク管理 | 基盤 |
目標 | 気候移行計画には、最新の気候科学に沿った、期限付きかつ検証済みの科学に基づく目標(SBT)を含めるべきである。
組織は、2030年までに排出量を半減させる短期的なSBTを設定するとともに、遅くとも2050年までにネットゼロを達成する長期目標も設定すべきである。 | 指標と目標 | 指標と目標 |
スコープ1、2、3の検証付き算定 | 気候変動移行計画には、完全かつ正確で透明性があり、一貫性があり、関連性があり、第三者機関による検証を受けた、スコープ1、2、3の排出量インベントリを毎年添付すべきである。 | 指標と目標 | 指標と目標 |
出典「CDP Technical Note Reporting on Climate Transition Plans Ver3.1」を参考にWBで作成
この気候移行計画は、A-やA評価のクライテリアにも位置づけられており、
形式的な記載や抽象的な説明では評価されません。
この段階でよく耳にする課題
移行計画の開示が進まない理由として、
「TCFD との違いが分かりにくい」
「どのような内容を開示すれば移行計画といえるのか分からない」
といった声を多くお聞きします。
TCFD のような明確なフレームワークが存在しないため、各社の事業特性や財務状況を踏まえて個別に設計する必要があり、その点にハードルを感じている企業も少なくありません。
WB では、これまで様々な企業の支援を通じて培ってきたノウハウを活かし、企業の戦略や財務計画にも好影響をもたらす
「信頼性のある気候移行計画の策定と開示」を支援しています。
「TCFD との違いが分かりにくい」
「どのような内容を開示すれば移行計画といえるのか分からない」
といった声を多くお聞きします。
TCFD のような明確なフレームワークが存在しないため、各社の事業特性や財務状況を踏まえて個別に設計する必要があり、その点にハードルを感じている企業も少なくありません。
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「信頼性のある気候移行計画の策定と開示」を支援しています。
バリューチェーンエンゲージメント
バリューチェーン・エンゲージメント(Value chain engagement)とは、自社のサプライヤーへの環境課題に関してどのように協力体制を築いているかが問われています。
CDPでは単にScope3を把握しているかどうかではなく
•重要なサプライヤーを特定しているか
•排出データを継続的に収集しているか
•削減に向けた働きかけを行っているか
といった、関係性そのものが評価されます。
•重要なサプライヤーを特定しているか
•排出データを継続的に収集しているか
•削減に向けた働きかけを行っているか
といった、関係性そのものが評価されます。

多くの企業が立ち止まる理由
サプライヤーエンゲージメントについては、
「どのような内容をヒアリングすればよいのか分からない」
「サプライヤーの負担になってしまうのではないか」
といったお声をいただくことがあります。
WB では、自社の排出量削減にもつながるポイントを的確に把握できるよう、
重要な項目に絞ったヒアリングの設計をサポートします。また、一連の業務を効率的に
行えるシステムもご用意しています。サプライヤーの負担にも配慮しながら、
ご支援いたしますのでぜひお気軽にお問い合わせください。
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「サプライヤーの負担になってしまうのではないか」
といったお声をいただくことがあります。
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ここまで読んでくださったあなたに
評価に差がつく、もう一段深いポイントをお伝えします。
財務影響の定量化
定性的な説明だけでは、評価は伸びない。
多くの企業がTCFDに基づいて
・移行リスク
・物理的リスク
・事業機会
こうした項目を洗い出し、気候変動リスクと機会を整理しています。
しかし、定性的な説明だけでは、評価は頭打ちになります。
・移行リスク
・物理的リスク
・事業機会
こうした項目を洗い出し、気候変動リスクと機会を整理しています。
しかし、定性的な説明だけでは、評価は頭打ちになります。
そこで財務影響の定量化が重要なポイントとなります。
財務影響の定量化とは、
・想定するシナリオ
・影響が大きいと考えられる項目
・影響が大きい項目に対応するパラメーター
を整理し、どの企業にも影響がある項目や企業特有の課題等を踏まえて定量化を実施することです。
・想定するシナリオ
・影響が大きいと考えられる項目
・影響が大きい項目に対応するパラメーター
を整理し、どの企業にも影響がある項目や企業特有の課題等を踏まえて定量化を実施することです。
この項目は必須条件ではないにも関わらず
評価に大きな差を生みます。
評価に大きな差を生みます。
財務影響の定量化もお任せください。
WBでは、使用するシナリオのご提案や一般的なパラメーターのご提案、企業特有の課題に対するヒアリング等を実施しながら、定量化を進めてまいります。
また、対策費用については、自社の中期経営計画の内容等をヒアリングし、ご相談しながら整理をお手伝いいたします。
また、対策費用については、自社の中期経営計画の内容等をヒアリングし、ご相談しながら整理をお手伝いいたします。
企業の覚悟が問われる指標へ
CDPで求められているのは、もはや上手な回答ではありません。
第三者検証、気候移行計画、バリューエンゲージメント。
そして財務影響の定量化。
これらは「やると加点される取り組み」である一方で
本気で脱炭素に向き合う企業がどうかを見極めるための条件です。
だからこそ、表面的な対応にとどまらず、経営としての意思決定や実行力を伴った、実質的な取り組みが不可欠となります。
第三者検証、気候移行計画、バリューエンゲージメント。
そして財務影響の定量化。
これらは「やると加点される取り組み」である一方で
本気で脱炭素に向き合う企業がどうかを見極めるための条件です。
だからこそ、表面的な対応にとどまらず、経営としての意思決定や実行力を伴った、実質的な取り組みが不可欠となります。
私たちが必ず解決します。
スコア結果をもとにした
「分析×根本的な解決」
の個別支援で
確実な成果
を提供します。
「書き方」ではなく「実装」まで。
WBが支援しているのは、
CDPの回答そのものだけではありません。
・なぜ、第三者検証が進まないのか
・なぜ、移行計画が形骸化するのか
・なぜ、社内理解を得られないのか
その構造的な理由を整理し、実行可能な形へ
共に落とし込むことです。
私たちは「どう書くか」以上に
「何を、どこまでやるのか」に向き合います。
CDPの回答そのものだけではありません。
・なぜ、第三者検証が進まないのか
・なぜ、移行計画が形骸化するのか
・なぜ、社内理解を得られないのか
その構造的な理由を整理し、実行可能な形へ
共に落とし込むことです。
私たちは「どう書くか」以上に
「何を、どこまでやるのか」に向き合います。
自社のCDP対応が どこで止まっているのかを整理したい方へ
書き方や回答テクニックの相談だけではなく
実装上のボトルネックを整理したい企業様まで
お気軽にお問いわせください。
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